【2022年】リフォームの見積もりは無料ってホント?費用を抑える方法と失敗しないポイント

知識•コラム

見積書、どこを見れば“正解”が分かる?
「一式」だらけ/やたら安い/保証だけ長い──その見積もり、危険サインかもしれません。

本記事は、元塗料メーカーの筆者が、現場で何百枚も見てきた経験から
「価格の妥当性」と「業者の実力」を“書面だけで見抜く”方法をまとめた決定版。
テンプレまで付けるので、この記事だけで迷わず・速く・損せず決められます。


この記事で分かること

  • 良い見積書の必須要素(単価・塗回数・塗布量・製品名)
  • 主要項目の相場レンジと“安すぎ”の見分け方
  • 失敗を防ぐ相見積もりの取り方とメール文面テンプレ
  • 赤旗チェックリスト(契約前に絶対見て)
  • そのまま使える比較シート(簡易版)

見積書の“正解フォーマット”はこれ

最低限、下の4点が明記されているかを確認してください。
1) 塗料の製品名とグレード(例:ラジカル/フッ素/無機)
2) 塗回数(下塗り1+中塗り1+上塗り1=合計3回が基本)
3) 塗布量(所要量)(メーカー仕様範囲内に収まっているか)
4) 面積と単価(㎡単価、部位ごとに分解)

逆に、「一式」表記の連発は要注意。比較できない見積もりは、交渉の余地がありません。


主要項目の相場レンジ(戸建て30〜35坪目安)

項目相場の目安チェックポイント
足場仮設・メッシュ600〜1,100円/㎡無料はNG。安全費を削る業者は品質が落ちやすい。
高圧洗浄100〜300円/㎡付帯部まで含むか明記。苔・藻が多いと上振れ。
養生・飛散防止200〜400円/㎡庭木・車養生の記載があるか。
下地補修(クラック等)500〜2,000円/㎡ or 箇所単価ひび種類別の方法(Uカット/コーキング等)明記を。
下塗り500〜1,200円/㎡素材に合う下塗りか(微弾性/錆止め)。
中塗り800〜1,600円/㎡製品名・塗布量が規定内か。
上塗り800〜1,600円/㎡ツヤ・色番号記載だと後悔が減る。
付帯部(雨樋/破風/鼻隠し)m単価 500〜1,200円2回塗り以上か。ケレン工程の明記を。
諸経費工事費の3〜8%高すぎ&ゼロも違和感。内訳を確認。

相場より安すぎる=「塗布量不足」「工程省略」のリスク。
具体的には、下塗りナシ乾燥時間無視が品質劣化の王道パターンです。


“赤旗”チェックリスト(1つでも該当なら要再考)

  • □ 「一式」だらけで㎡単価が不明
  • 塗回数が2回しかない(下塗りが無い)
  • 塗布量・製品名が未記載
  • 足場無料・極端な値引き(安全と品質を削るサイン)
  • 保証10年など過度に長いのに塗料グレードが低い
  • □ 近隣挨拶/工程表/写真報告の記載がない

相見積もりは「条件をそろえる」が9割

比較の前に、条件を統一しましょう。ここが崩れると永遠に決まりません。

  • 塗料グレード:全社で「ラジカル」など同一に
  • 塗回数:3回塗り固定(下1・中1・上1)
  • 面積:計算基準を確認(サッシ開口分の扱い)
  • 付帯部の範囲:雨樋・破風・雨戸など、含む/含まないを明確化
  • アフター:点検回数・保証内容を表で提出してもらう

【テンプレ】相見積もり依頼メール(そのまま使える)

件名:外壁塗装の見積依頼(〇〇市・30坪・サイディング)

〇〇塗装 様
はじめまして。〇〇市の△△と申します。
外壁塗装の見積をお願いしたくご連絡しました。

  • 住宅:木造2階建 / 約30坪 / サイディング
  • 施工範囲:外壁+付帯部(雨樋・破風・軒天)
  • 条件:3回塗り(下1・中1・上1)/グレードはラジカル系で統一
  • 現地調査:平日18時以降 or 週末可
    可能であれば、製品名・塗布量・㎡単価が分かる形式でお願いいたします。
    何卒よろしくお願いいたします。

相見積もりのお断りテンプレ

件名:見積の件(辞退のご連絡)

〇〇塗装 様
この度は迅速なご対応ありがとうございました。
複数社比較の結果、今回は別社にお願いすることにいたしました。
ご多忙のところ誠に恐れ入りますが、何卒ご了承くださいますようお願いします。


現場で効いた“質問リスト”(差が出るのはここ)

  • Q1:メーカー仕様の塗布量に対して、実際の見積りは何kg/㎡ですか?
  • Q2:下地補修は“どの工法で・何m/何箇所”行いますか?(写真報告は?)
  • Q3:職人は何人体制・何日間ですか?(人日が短すぎないか)
  • Q4:雨天順延の取り扱いと、工期の想定バッファは?
  • Q5:保証範囲(色あせ・チョーキング・剥離など)の除外条件は?

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そのまま使える「比較シート」(簡易版)

項目A社B社C社
塗料(製品名/グレード)
塗回数(下/中/上)
塗布量(kg/㎡)
外壁 ㎡単価
付帯部(含/除)
下地補修の内容
人数×日数(工程表)
保証(年/範囲/除外)
総額(税込)

3社並べると、“一式”や“工程不足”が一瞬で浮き彫りになります。


よくある質問(FAQ)

Q. 足場無料はお得?
A. 原則NG。どこかで回収されます。安全を削る業者は施工品質も落ちます。

Q. 保証10年は魅力?
A. 過剰。塗料グレードと整合しているか確認を。ラジカルで10年超は違和感。

Q. 追加費用が出やすいのは?
A. 下地補修の“実数精算”。事前に「上限金額」と「単価表」をもらいましょう。

Q. 価格が同じなら、どこで決める?
A. 写真報告の徹底工程表近隣配慮の記載がある会社を選ぶと、満足度が高いです。


まとめ(チェックリスト)

  • □ 製品名/塗回数/塗布量/㎡単価が全部見える化されている
  • □ 相見積もりは条件をそろえて比較できている
  • □ 赤旗(「一式」連発/足場無料/下塗りなし)に引っかかっていない
  • □ アフター(保証・点検・報告書)が明記されている

「安い」が正解ではなく、“根拠が説明できる見積もり”が正解です。
迷ったら上のテンプレを使って、同条件で3社比較してから決めてください。


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