【2025年決定版】屋根リフォームは「塗装」か「カバー工法」か?元メーカーが教える運命の分岐点と、塗装してはいけない屋根リスト

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「屋根の塗装見積もりを取ったら、A社は『塗装で大丈夫』と言い、B社は『カバー工法じゃないと無理』と言ってきた…」
「塗装なら50万円、カバー工法なら150万円。この100万円の差は何? 騙されているの?」

屋根のリフォームにおいて、この「工法選び」こそが、家の寿命とあなたの資産を守る最大の分かれ道です。

はっきり申し上げます。
もし、あなたの家の屋根が「塗装してはいけない屋根(製造不具合品)」だった場合、安易に塗装を選ぶことは「お金をドブに捨て、さらに雨漏りを加速させる行為」になります。

一方で、まだ元気な屋根なのに、利益重視の業者に騙されて高額なカバー工法を契約してしまうのも大損です。

この記事では、元塗料メーカーの視点で、屋根リフォームの3大工法(塗装・カバー・葺き替え)の「費用と寿命のリアルな比較」から、絶対に塗ってはいけない「魔の屋根材リスト」まで、業者が隠したがる真実をすべて公開します。

1. 【徹底比較】3つの屋根リフォーム工法、どれが正解?

屋根を直す方法は、大きく分けて3つあります。
それぞれの特徴と「松竹梅」の費用感を、まずは表で把握してください。

工法 作業内容 費用相場
(30坪目安)
耐用年数
① 塗装
(メンテナンス)
今の屋根の上に塗料を塗る。
防水性を復活させるだけ。
※雨漏りは直らない。
40〜80万円 10〜15年
(塗料による)
② カバー工法
(重ね葺き)
今の屋根を残したまま、上から軽い金属屋根(ガルバリウム等)を被せる。
廃材が出ないのでコスパが良い。
100〜180万円 25〜30年
(ほぼメンテナンスフリー)
③ 葺き替え
(交換)
今の屋根を撤去し、新品の屋根に乗せ換える。
下地の野地板も交換できる。
※アスベスト処分費がかかる。
150〜250万円 30年〜

結論:どの工法を選ぶべきか?

  • 【塗装】でOKな人:
    築10〜15年で、屋根材自体に大きな割れや欠けがなく、初めてのメンテナンスの人。
    「とりあえず安く、あと10年持たせたい」なら塗装が正解。
  • 【カバー工法】を選ぶべき人:
    築20年以上、または後述する「塗装できない屋根」の人。
    「あと30年、死ぬまで屋根の心配をしたくない」ならカバー工法が正解。
  • 【葺き替え】しか選べない人:
    すでに雨漏りしていて、屋根の下の木材(野地板)が腐っている人。
    瓦屋根から金属屋根に変えて、耐震性を上げたい人。

2. 【警告】塗装してはいけない「魔の屋根材」リスト

ここからが本題です。
もし、あなたの家の屋根が以下の製品だった場合、絶対に塗装をしてはいけません。

これらは1996年〜2008年頃に製造された「ノンアスベスト切り替え時期の製品」であり、強度が著しく低く、塗装してもボロボロと崩れてくる欠陥を抱えています。

① ニチハ「パミール」

【特徴】 ミルフィーユのように層間剥離(そうかんはくり)を起こし、先端からペラペラとめくれてくる。
【塗装の結果】 高圧洗浄をかけた瞬間にボロボロになり、塗装してもその塗膜ごと剥がれ落ちる。塗装は100%無意味。

② クボタ(現ケイミュー)「コロニアルNEO」

【特徴】 不規則に大きなひび割れが無数に発生する。
【塗装の結果】 割れ目を補修しても、また別の場所がすぐに割れるため、イタチごっこになる。職人が上に乗っただけでバキバキに割れる。

③ セキスイ「かわらU」

【特徴】 表面の塗膜が剥がれ、基材が白く露出してボロボロになる。
【塗装の結果】 塗装しても基材自体が脆くなっているため、すぐに塗膜が剥がれる。また、アスベストを含んでいる時期のものもあり、処分費が高額。

⚠️ 知識のない業者は、これらを「塗装」しようとします

恐ろしいことに、経験の浅い営業マンや悪徳業者は、パミールを見ても「劣化してますね、塗装で綺麗にしましょう」と提案してきます。
そして3年後、屋根がボロボロになり、あなたがクレームを入れても「経年劣化です」と逃げられます。

屋根材の種類を正しく鑑定できる業者に見せない限り、リフォームは失敗します。

3. 「カバー工法」が最強のコスパを誇る理由

「塗装できないなら、葺き替え(交換)しかないの?」
いいえ、そこで登場するのが「カバー工法(重ね葺き)」です。

なぜ今、プロの多くがカバー工法を推奨するのか。それには「アスベスト問題」が絡んでいます。

2006年の「アスベストショック」

2004年以前に建てられた家のスレート屋根には、微量のアスベスト(石綿)が含まれている可能性が高いです。
これを「葺き替え(撤去)」しようとすると、法律で厳しく規制された処分方法をとらなければならず、処分費だけで30万〜50万円も跳ね上がります。

しかし、カバー工法なら:

  • 古い屋根を剥がさない ⇒ アスベストが飛散しない。
  • 処分費がかからない ⇒ 工事費が安く済む。
  • 二重屋根になる ⇒ 断熱性と遮音性がアップする。

つまり、「廃材処分費を払うくらいなら、そのお金を新しい屋根材(ガルバリウム鋼板)のグレードアップに使った方が賢い」のです。
これが、カバー工法が選ばれる経済的な理由です。

4. 屋根材の選び方:おすすめは「SGL鋼板」一択

カバー工法をする際、どの屋根材を選ぶべきか。
現在は「ガルバリウム鋼板」が主流ですが、さらに進化した次世代素材があります。

素材名 耐久性 特徴
ガルバリウム鋼板 20〜25年 アルミと亜鉛の合金。錆びにくいが、塩害地域では注意。
SGL鋼板
(次世代ガルバリウム)
30年以上 マグネシウムを追加し、ガルバリウムの3倍錆びにくい。
価格差はほとんどないため、今はこれ一択。
アスファルトシングル 15〜20年 海外風のオシャレな見た目。表面の石粒が落ちるのが欠点。

見積もりを取る際は、「アイジー工業のスーパーガルテクト(SGL鋼板)」などの具体的な製品名を指定すると、業者に「この施主は詳しいな」と思わせることができ、手抜き見積もりを牽制できます。

5. 【プロが教える不都合な真実】屋根診断はドローン必須

屋根の工事で失敗しないために、最も重要なことをお伝えします。

⚠️ 屋根に登る業者を信用してはいけません

「点検しますね」と言って屋根にハシゴをかける業者がいますが、これは非常に危険です。
劣化したスレート屋根(特にコロニアルNEOなど)は、人の体重が乗るだけで簡単に割れます。

悪質な業者の中には、点検と称して屋根に登り、見えないところでわざと瓦を割って「割れてますよ、工事が必要です」と写真を撮る手口(点検商法)を使う輩がいます。

本当に信頼できる優良業者は、屋根を傷つけないために「高所カメラ(ポールカメラ)」「ドローン」を使って調査します。
「屋根に登りたがる業者」は、その時点で警戒対象リストに入れてください。

6. 火災保険が使える可能性も忘れずに

もし、屋根の劣化や板金の浮きが「台風」などの自然災害によるものであれば、火災保険(風災)が適用される可能性があります。

  • 棟板金(むねばんきん)が浮いている
  • スレートが割れて落ちてきた
  • 雨樋が歪んでいる

これらが認められれば、数十万円の保険金が降ります。
そのお金を「カバー工法」の費用の一部に充てれば、実質的に塗装と同じくらいの金額で、新品の屋根を手に入れることができます。
(※「経年劣化」には保険は使えません。プロによる正しい診断が必要です)

7. まとめ:屋根は「見えない」からこそ、診断が全て

屋根は普段見えない場所です。
だからこそ、パミールのような危険な屋根材であることに気づかず、手遅れになるケースが後を絶ちません。

「塗装で安く済ませたい」という気持ちは分かりますが、まずは「そもそも塗れる屋根なのか?」を中立的な立場で見極めてくれるプロを探してください。
その一度の診断が、将来の200万円を守ることになります。

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