「台風で傷んだ屋根、火災保険を使えばタダで直せますよ」
「保険金が出るので、実質0円で外壁塗装ができます」
訪問販売の営業マンや、ネットの広告でこんな言葉を見かけたことはありませんか?
結論から言えば、火災保険を使って修理費用(数十万円〜100万円)を受け取ることは、条件さえ合えば完全に合法です。
保険は「火事」だけでなく、「台風・雪・雹(ひょう)」などの自然災害もカバーしているからです。
しかし、ここに漬け込む「悪質な申請代行業者」が急増しており、国民生活センターへの相談が相次いでいます。
彼らに頼むと、せっかく降りた保険金の30%〜50%を手数料として抜かれることになります。
この記事では、保険金詐欺に加担せず、手数料0円で正当に保険金をフル活用するための「正しい申請ルート」を解説します。
1. 経年劣化はNG!保険金が出る「3つの絶対条件」
まず大前提として、「古くなったから」という理由では保険は一銭も出ません。
保険会社が認めるのは、あくまで「突発的な自然災害(風災)」による被害だけです。
| 判定項目 | ⭕ 申請OK(風災) | ❌ 申請NG(経年劣化) |
|---|---|---|
| 原因 | 台風、突風、竜巻、雹(ひょう)、大雪 | 紫外線、雨だれ、単なる老朽化、施工不良 |
| 症状の例 |
|
|
| 期限 | 被害から3年以内 | - |
「ウチは台風被害なんて受けてないし…」と思うかもしれません。
しかし、プロが屋根に登って調査すると、「実は数年前の台風で釘が浮いていた」「雨樋が歪んでいた」というケースが山ほどあります。
自分では気づいていないだけで、あなたは「数十万円を受け取る権利」を放置している可能性があるのです。
2. 危険!「申請代行業者」の手口と高額手数料
「面倒な申請を全部やりますよ」と近づいてくる業者には注意してください。
彼らはリフォーム業者ではなく、「保険金のピンハネ」を目的にしたブローカーです。
⚠️ 悪徳業者の典型的な契約内容
- 「保険金が出たら、その30%〜50%を手数料としていただきます」
- 「保険金が出たら、必ずウチで工事契約をしてください」
- 「もし保険金が出なかったら、違約金を払ってください」
このような契約書には絶対にサインしてはいけません。
保険申請は、代行業者を通さなくても、自分(と施工業者)だけで簡単にできます。
3. 手数料0円!賢い申請の「正解ルート」
保険金を1円も無駄にせず、全額を家の修理に使う方法は一つだけ。
「申請サポートに慣れている、地元の優良塗装店」に調査を依頼することです。
- 業者による無料調査: 屋根に登り、被害箇所(風災の証拠)の写真を撮ってもらう。
- 見積もり作成: その被害を直すための見積書を作ってもらう。
- 保険会社へ電話: あなた自身が「台風で屋根が壊れたので申請したい」と電話する。
- 書類送付: 業者からもらった「写真」と「見積書」を保険会社に送る。
- 入金・着工: 認定されれば、あなたの口座にお金が振り込まれる。
まともな塗装店であれば、「工事を任せてくれるなら、写真撮影や書類作成のサポートは無料」でやってくれます。
これなら代行手数料はゼロ。降りた保険金をまるまる足場代や塗装代に充てることができます。
4. 【重要】保険会社はプロです。嘘はバレます
「じゃあ、古くなったところも『台風のせい』にして申請しちゃえばいいじゃん」
そう考えるのは非常に危険です。
⚠️ 鑑定人(かんていにん)が見に来ます
保険会社は、申請内容に疑義がある場合、外部の調査機関から「損害保険登録鑑定人」というプロを派遣します。
彼らは、屋根のサビ方や割れ方を見れば、「それが昨日の台風でできたものか、10年前からある劣化か」を一瞬で見抜きます。
もし嘘の報告(虚偽申請)がバレれば、保険金が出ないどころか、「保険金詐欺未遂」としてブラックリスト入りし、最悪の場合は契約解除になります。
だからこそ、無理なこじつけをせず、「これは通る、これは通らない」を正直に判断してくれる、経験豊富な業者に調査を依頼する必要があるのです。
あなたの屋根、保険金が出るか調べませんか?
自分では見えない屋根の上には、数年前の「台風の爪痕」が残っているかもしれません。
しかし、それを証明するには、被害状況を正しく撮影し、保険会社に説明できるプロのサポートが不可欠です。
一括見積もりサービス「ヌリカエ」なら、悪質な代行業者ではなく、「保険申請のサポート実績が豊富で、かつ手数料を取らない優良塗装店」を探すことができます。
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※ 調査の結果、保険対象外でも費用はかかりません。
5. まとめ:正当な権利を使って、賢くリフォームを
火災保険は「使わなければ損」ですが、「使い方を間違えると詐欺」になります。
悪質なブローカーを通さず、信頼できる塗装店とタッグを組めば、数十万円のコストダウンは夢ではありません。
まずは、プロの目で「申請できる傷があるか」を見てもらうことから始めてください。