施工不良の見分け方|手抜き塗装のサイン5選と正しい業者の選び方

「外壁塗装をしたばかりなのに、もう色あせてきた…」
「塗った直後からムラがある」「職人が数日で終わらせてしまった」

これらは“施工不良”の典型的なサインです。
外壁塗装は見た目だけで判断できないため、知らずに手抜き工事を受けてしまうケースが多発しています。

この記事では、手抜き塗装を見抜く5つのポイントと、
信頼できる業者を見極めるチェックリストを紹介します。


1. 手抜き塗装が起こる背景

外壁塗装のトラブルの約6割は「施工不良」によるものです。
原因の多くは、コスト削減や短期工期を優先した“悪質業者”の存在にあります。

❌ よくある背景

  • 下請けへの丸投げ(監督不在)
  • 見積もり段階で材料を過剰に薄めてコストカット
  • 工期を短くして利益を最大化

その結果、見た目は一見きれいでも、数年で塗膜が剥がれたり、色あせが進行したりします。


2. 手抜き塗装を見分けるサイン5選

① 下地処理を省略している

外壁塗装の耐久性を左右するのは“下地処理”です。
高圧洗浄・ケレン・シーリング補修を省略すると、塗膜が密着せず短期間で剥がれます。

チェックポイント:

  • 洗浄前後の写真を提示してもらう
  • シーリングの打ち替え有無を確認
  • 作業日数が極端に短い(3日以内)は要注意

② 下塗りをしていない

下塗り(プライマー)は、上塗り塗料を定着させるために必須の工程です。
下塗りを省くと、塗料がすぐに剥がれたり、ムラが生じます。

見分け方:

  • 見積書に「下塗り材の名称」が明記されていない
  • 工期が短すぎる
  • 施工写真で下塗り色(白や透明)が確認できない

③ 乾燥時間を守っていない

塗料にはメーカーが指定する「乾燥時間」があります。
この間隔を守らずに重ね塗りすると、塗膜内部に水分が残り、膨れ・剥がれを引き起こします。

例:

  • 指定乾燥時間:4時間 → 実際:1時間で上塗り(NG)
  • 雨天翌日に塗装再開(NG)

💡 理想工期:
一般的な30坪住宅なら、10〜14日間が標準です。


④ 塗布量が少ない・希釈率を誤っている

塗料を水やシンナーで過剰に薄めると、塗膜が薄くなり耐久性が大幅に低下します。

判断ポイント:

  • 塗料缶の使用本数をチェック(メーカー推奨量を満たしているか)
  • 「余った塗料を持ち帰る」などの説明がない場合は怪しい

⑤ 保証書・施工写真を出さない

信頼できる業者は、施工過程を写真で記録し、完了報告書を提出します。
保証書がない、施工写真を出さない場合は、トラブルを避けるための“逃げ道”を用意している可能性があります。


3. 手抜き施工の典型的な結果

トラブル内容発生時期原因
塗膜の剥がれ1〜3年以内下地処理不足・乾燥不良
ムラ・色あせ半年〜2年希釈率ミス・塗布量不足
膨れ・白化1年以内湿度・温度管理不足
ひび割れ再発3年以内弾性塗料未使用・下地劣化放置

💬 ポイント:
これらはすべて“手抜きによる施工不良”で、正しい手順を踏めば防げるトラブルです。


4. 優良業者の見分け方チェックリスト

チェック項目信頼できる業者の対応例
現地調査屋根・外壁を写真撮影しながら丁寧に診断
見積書塗料メーカー名・塗布量・工程が明記されている
工事期間10〜14日(天候含め柔軟対応)
保証書塗膜保証7〜10年が一般的
アフター点検年1回の無料点検を実施

5. トラブルを防ぐ3つの対策

① 契約前に見積書を比較する

A8.net経由の「外壁塗装見積もり比較サービス」を利用すれば、
複数業者の内容・価格・保証内容を客観的に比較できます。

② 施工中の写真を依頼する

「下塗り・中塗り・上塗り」各工程を写真で残してもらいましょう。
これにより、手抜き施工を未然に防止できます。

③ 保証内容を必ず確認

「塗膜保証5年以上」がある業者を選ぶのが最低ライン。
保証書が発行されない場合は契約を避けましょう。


6. まとめ

外壁塗装は一見どの業者も同じに見えますが、
実際には施工品質に大きな差があります。

手抜き業者を避ける最大のコツは、
「現地調査が丁寧」「見積もりが具体的」「施工写真が明確」
この3つを満たすかどうかです。

塗装後に後悔しないためにも、契約前に必ず複数見積もりを取り、
写真付き・保証付きの安心施工を選びましょう。

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