「外壁と屋根、別々に塗るべき?それとも一緒がいい?」
外壁塗装を検討する際に、多くの人が悩むポイントです。
結論から言うと、外壁と屋根の塗装は同時施工が最も効率的です。
この記事では、費用の違い、耐久性、デザイン性などを総合的に比較し、
「一緒にやるべき理由」と「別々で良いケース」まで詳しく解説します。
1. 外壁と屋根を同時に塗装するメリット
① 足場代を1回で済ませられる
外壁も屋根も、高所作業のため必ず足場が必要です。
1回あたりの足場費用は約20〜30万円。
別々に施工すると、単純にこれが2回分になります。
同時施工なら足場を共用できるため、約20〜25万円の節約が可能です。
② 塗料の耐久年数を揃えられる
外壁だけ塗り替えても、屋根が古いままだと数年後に再工事が必要になります。
同時に塗装すれば、次回メンテナンスをまとめて行えるため効率的です。
| 塗料グレード | 耐用年数 | 適用部位 |
|---|---|---|
| シリコン塗料 | 約12〜15年 | 外壁・屋根どちらも可 |
| フッ素塗料 | 約15〜20年 | 紫外線が強い屋根に最適 |
| 無機塗料 | 約20〜25年 | 高耐久・高価格帯 |
③ デザインの統一感が出る
外壁と屋根の色を同時に決めると、建物全体の印象がまとまります。
別々に塗ると「外壁だけ新しい」印象になりがちです。
2. コスト比較:同時施工 vs 別施工
| 項目 | 同時施工 | 別施工 |
|---|---|---|
| 足場設置費用 | 約20万円 | 約40万円 |
| 外壁塗装費 | 約90万円 | 約90万円 |
| 屋根塗装費 | 約40万円 | 約40万円 |
| 合計費用 | 約130〜150万円 | 約160〜180万円 |
💡差額:約20〜30万円の節約。
この節約分で、上位グレードの塗料を選ぶことも可能になります。
3. 耐久性の観点から見たメリット
屋根は日射と雨風を直接受けるため、外壁よりも劣化が早い傾向があります。
特にスレート屋根やトタン屋根は、紫外線で塗膜が硬化・ひび割れを起こしやすいです。
外壁と屋根を同時にメンテナンスすることで、
塗膜の劣化スピードを均一に保ち、家全体を長持ちさせることができます。
4. 同時施工が向いている住宅の特徴
- 築10年以上で初めての塗り替え
- 屋根材がスレート・金属(トタン・ガルバリウム)
- 外壁にチョーキングや色あせが見られる
- 足場の設置コストを抑えたい
これらに当てはまる場合は「同時施工」がベストです。
5. 同時施工の注意点
① 屋根塗料と外壁塗料の相性
異なるメーカーや系統の塗料を使うと、仕上がりに差が出ることがあります。
メーカーを統一するか、同じ耐候グレードを選びましょう。
② 天候による工期遅延
屋根作業は雨天で中止になるため、梅雨や台風シーズンは避けるのが無難です。
③ 費用を抑えすぎない
激安見積もりは危険。
高所塗装を雑に仕上げられると、屋根の塗膜が1〜2年で剥がれるケースもあります。
6. 別々に施工しても良いケース
- 外壁は新しいが、屋根がスレートで色褪せている
- 屋根リフォーム(葺き替え・カバー工法)を予定している
- 資金を分割して使いたい
この場合、屋根のみ先に施工し、数年後に外壁を行うのもありです。
7. まとめ
外壁と屋根の塗装を同時に行うことで、
足場費用の節約・塗膜寿命の均一化・デザイン統一という3大メリットが得られます。
短期的な出費はやや増えますが、長期的には確実にコストを抑えられます。
次の塗装タイミングを逃さず、信頼できる業者に相談してみましょう。
